作者の就職・転職ストーリー(就職活動 前編)

写真 私が就職し社会人として労働を始めたのは2003年4月です。つまり2003年3月卒業の人間として就職活動を行いました。新聞やニュースなどでは、頻繁に「就職氷河期が続く」「今年も就職率悪化」と騒がれ続けていた時代です。
この頃は、毎年毎年おなじ言葉で騒がれていた印象で、「ああ、今年も言ってるな」くらいにしか考えていませんでした。しかし、就職活動を進めるつれて、これらの言葉を実感することになります。
 ここで、就職率の推移をグラフ化しましたのでご覧ください。確かに、2002年卒〜2004年卒が就職率の谷になっていたことが観て判るかと思います。そしてこの谷の通りに、2003年卒の私自身も含め友人知人の多くが、なかなか就職先が決まらない、なかなか内定が獲れない状況でした。
就職が決まらないからと、諦めて大学院への進学を決意する人もいました。(お金に余裕のある家庭でしか出来ない手段ではありますが・・・)

写真
 2002年前半(大学3年生の終盤)から就職活動を始めるにあたり、特にこれといった準備や対策は行っていませんでした。この頃の私は、漠然と「自動車業界で働きたいなぁ」としか考えていません。リクナビへの登録を済ませて求人情報を眺め、各企業の『 採用人数枠 vs 応募人数(応募候補にしている学生の人数)』のあまりの違いに驚きながらも、「まぁなんとかなるさ」程度に考えていました。

 いざ、各企業の応募期間が始まって履歴書やエントリーシートの提出をすると、不合格通知の連続でした。書類選考のみで10社以上は落とされました。いきなり躓いた私は、ここで焦りを感じます。なぜなら、私と同じ状況の友人知人も大勢いましたが、書類選考に通過する人も確かにいたからです。

 通過する人と通過しない人の違いはなんなのだ?と疑問を持ち、通過した友人に頼み込んで書類を参考に観させてもらいました。(ちなみにこの友人は、私とは違う業界を志望していたため、ライバル意識などはなく快く観させてくれました)

 ここで私は自分の失敗に気がつきます。友人の書類と比べて私の書類は、いかにも「ありきたりな文章をコピーしました」という印象があったのです。事実、本で見たありきたりな文章をほぼコピーして使っていました。書いた本人自身が感じるレベルですから、採用する側の人間にははっきりと感じられたことでしょう。

 また、私が書いた書類は質問の意図に対して、正確な回答になっていない(筋が通っていない)のです。
たとえば、志望動機について「なぜ弊社を志望したのですか?」という問いに対し、私は「子供の頃から自動車が好きなので、御社を志望しました」という内容です。
一見筋が通っているように見えますが、採用する側(=企業側)が訊きたいことは「自動車業界で他にもたくさん企業があるなかで、なぜこの企業に入りたいの?」ということなのです。「子供の頃から自動車が好き」なら同業他社を受けても良いじゃん、と採用する側は感じるはずです。

 これらの書類作りの失敗に気付いてから、急遽、対策を練りました。対策を練るにあたり、まず必要になったのは自己分析です。履歴書やエントリーシートを、書いては考え、書き直しては考え、とやっているうちに、自己分析ができていないと『質問に対する正確な回答』が書けないことに気がついたからです。
なぜ自分が自動車業界で働きたいのか?その理由は?その理由は?などと、ナゼナゼ分析のように自分の経験や考えや価値観を棚卸ししました。
これらの対策の内容については、当サイト内の『履歴書・エントリーシートのコツ』を参照ください。

 こうして対策を練ってからは、書類選考に通過できるようになり、採用テスト・採用面接へと駒を進められるようになりました。1980〜1990年代バブル期に「書類を出せば内定が獲れる」という時代があったなんて信じられないくらい、書類作成は苦労した思い出です。
また、今更ながら あの時 友人が書類を見させてくれなかったら、私は書類選考を通過できないまま学生生活を終えていたかも知れないと思います。友人には今でも感謝しています。

⇒就職活動 後編 へ続く


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